
SwitchBotとラトックシステム(smalia)、どちらのスマートリモコンを買おうか悩んでいる人
「スマートリモコンを使ってみたい。SwitchBotとラトックシステムが気になっているけど、どっちを選べば良いんだろう?買った後に後悔したくないので、だれでも分かるように選ぶ基準をおしえてほしい。」
こういった疑問にお答えします。
2025年5月に発売されたSwitchBotの最新モデル「SwitchBot ハブ3」を製品比較対象に追加しました。
最初に結論を言うと、今後センサーを使った自動化などをしていきたい場合は「SwitchBot」シリーズの上位モデルである「SwitchBotハブ3」をおすすめします。
一方、最低限の家電操作で十分な場合は「SwitchBot」シリーズのエントリーモデルである「SwitchBotハブmini」をおすすめします。
以下3点が主な理由です。
- SwitchBot ハブ3には多彩なセンサーが搭載されており、ラトックシステム smaliaには無い「人感センサー」が搭載されている。
- SwitchBotシリーズは家電登録の自動マッチング式に対応しており、登録設定が簡単
- SwitchBotシリーズはスマートリモコンの定番ブランドのため、困った時にネット上で情報を見つけやすい
それでは、SwitchBotとラトックシステム smalia、それぞれのスマートリモコンについて詳しく説明します。
- SwitchBotとsmalia (ラトックシステム) の特徴
- 代表的な製品同士を比較(SwitchBotハブ3 v.s. SwitchBotハブ2 v.s. SwitchBotハブmini v.s. ラトックシステム smalia RS-WBRCH1)

もし「スマートリモコンの概要を先に知りたい」という場合は、こちらの記事がおすすめです。
スマートリモコン「SwitchBot」と「smalia (ラトックシステム)」
スマートリモコンは各社から発売されていますが、現在主要なブランドは「Nature Remo(ネイチャーリモ)」と「SwitchBot(スイッチボット)」です。
Amazonでのランキングやガジェットブログ、雑誌などでも必ずと言って良いほど取り上げられているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
そこに、TP-Linkの「Tapo」やラトックシステムの「smalia(スマリア)」、LinkJapanの「eRemote」などの他ブランドが後を追う形となっています。
本記事では、「SwitchBot」と「ラトックシステム smalia」、両ブランドの特徴を見ていきましょう。
世界的なスマートホームブランド「SwitchBot」
まず、SwitchBotについて紹介します。
SwitchBotは、中国・深圳発のスマートホームブランドで、世界中で人気を集めています。
「スマートリモコン」をはじめ、家の中を便利にするさまざまな製品を展開しており、今後もさらに高性能な製品が登場すると期待されています。
SwitchBotの特徴は、必要に応じて製品を追加しながら、自分に合ったスマートホームを作れることです。
どの製品も価格が手ごろで、スマート家電を初めて取り入れる人でもチャレンジしやすい点も魅力の一つです。
代表的な製品「SwitchBot ハブ2」や「SwitchBot ハブmini」(エントリーモデル)は、スマートリモコンとして家電をまとめて操作できるだけでなく、スマートカーテンやスマートロック(玄関の鍵)など、ほかのSwitchBot製品と連携して使うこともできます。
また、2025年5月には新型上位モデルの「SwitchBot ハブ3」が発売されており、センサー周りの機能が強化されています。



日本の老舗電子機器ブランド「ラトックシステム」
次に、ラトックシステムのsmalia(スマリア)について紹介します。
ラトックシステムは、大阪に本社を置く日本の老舗電子機器メーカーで、PC周辺機器やIoT機器の開発で長い実績を持っています。
同社が展開する「smalia(スマリア)」シリーズは、日本市場に向けて設計されたスマートリモコンブランドです。
スマートホームの総合展開を狙うのではなく、家庭用家電の赤外線操作に的を絞り、実用性と安定性を重視した製品づくりが特徴です。
代表的なモデルである「smalia RS-WBRCH1」には、「温度」や「湿度」、「照度(明るさ)」といったセンサーが搭載されており、家電の自動操作が可能です。

スマートリモコンの基本スペック比較

ここからは、両ブランドの代表的なスマートリモコンのスペックを比較してみましょう。
SwitchBotの「SwitchBot ハブ3」、「SwitchBot ハブ2」、「SwitchBot ハブmini」とラトックシステムの「smalia RS-WBRCH1」を対象にしています。
スペック比較
項目 | SwitchBot ハブ3 | SwitchBot ハブ2 | SwitchBot ハブmini | smalia RS-WBRCH1 |
---|---|---|---|---|
価格(執筆時点) | ¥16,980 | ¥7,980 | ¥5,980 | ¥7,980 |
本体サイズ | 126 × 94 × 38 mm | 80 × 70 × 23 mm | 65 × 65 × 20 mm | 60 × 60 × 20 mm |
重量 | 190g | 63g | 36g | 42g |
温度センサー | あり | あり | なし ※別売オプションで拡張可 | あり |
湿度センサー | あり | あり | なし ※別売オプションで拡張可 | あり |
照度センサー | あり | あり | なし | あり |
人感センサー | あり | なし ※別売オプションで拡張可 | なし ※別売オプションで拡張可 | なし |
プリセットの充実度(※1) | 豊富なプリセットを提供しているが国内メーカーはやや弱い | 豊富なプリセットを提供しているが国内メーカーはやや弱い | 豊富なプリセットを提供しているが国内メーカーはやや弱い | 国内主要メーカーを広くカバー |
家電登録の自動マッチング対応(※2) | 対応 | 対応 | 対応 | 非対応 |
手動学習機能 | あり (リモコンのボタンを個別に学習可能) | あり (リモコンのボタンを個別に学習可能) | あり (リモコンのボタンを個別に学習可能) | あり (リモコンのボタンを個別に学習可能) |
赤外線送信最大範囲 | 〜30m | 〜30m | 〜10m | 〜25m |
AIアシスタント対応 | Amazon アレクサ Googleアシスタント Apple Siri | Amazon アレクサ Googleアシスタント Apple Siri | Amazon アレクサ Googleアシスタント Apple Siri | Amazon アレクサ Googleアシスタント Apple Siri |
電源端子(給電) | USB Type C | USB Type C | Micro USB | USB Type C |
製品リンク | ![]() SwitchBot ハブ3 | ![]() SwitchBot ハブ2 | ![]() SwitchBot ハブmini | ![]() smalia RS-WBRCH1 |
※1. プリセット: 家電商品ごとの操作設定がパッケージ化されたもの。プリセットが用意されていれば、操作したい家電の登録が非常に簡単で楽になります。
※2. 家電登録の自動マッチング: 対象家電のリモコンの赤外線を読み込ませるとプリセットを自動的に選択してくれるので登録が簡単になります。
主なスペックの違いまとめ
センサー機能
適切なセンサーを使用することで例えば、「入室したら自動でBGMをかけ、退室したらストップする」ということが可能です。
自動化を特に重視する方にはこの点が大きな魅力となります。
SwitchBotハブ3 には温度や湿度、照度(明るさ)に加えて、人感センサーが搭載されています。
SwitchBotハブ2とラトックシステム smalia RS-WBRCH1にも温度や湿度、照度といったセンサーは搭載されていますが、人感センサーが搭載されていない点がSwitchBotハブ3との大きな違いです。
「入室したら(=人の気配をセンサーで感知したら)」を条件とした家電の自動操作をする場合には人感センサーを搭載していることが必須のため、人感センサーが必須となるでしょう。
一方、センサーは特に使わずに家電操作だけできれば良いという場合は、センサーが搭載されていないSwitchBot ハブminiが選択肢となります。
- 人感センサーを使用したい場合は、SwitchBotハブ3の一択!
- 人感センサーは不要だが、温度や湿度、照度センサーを使用したい場合は、SwitchBotハブ2かラトックシステム smalia RS-WBRCH1のどちらか
- センサーを使用しない場合は、SwitchBot ハブminiがおすすめ。
家電登録の自動マッチング対応
スマートリモコンで家電を操作するには、初期設定として家電を登録する必要があります。
家電登録が自動マッチングに対応していれば、この登録作業がとても簡単です。
家電付属のリモコンボタンを押してスマートリモコンに赤外線を読み込ませると、自動的にプリセット(事前に登録されている家電製品の情報)を設定してくれます。
SwitchBotシリーズはすべて自動マッチングに対応していますが、ラトックシステム smalia RS-WBRCH1は非対応です。
- 初期設定が楽なのは、SwitchBotシリーズ
結局、どちらを選べば良いの?
SwitchBot ハブ3 か SwitchBot ハブminiがおすすめ!
人感センサーを使った家電操作の自動化に魅力を感じる場合は、SwitchBotハブ3一択です。
人感センサーは不要だが温度や湿度、照度(明るさ)センサーを使用したい場合、SwitchBotハブ2とsmalia RS-WBRCH1が候補になります。
ここで、SwitchBotハブ2は家電登録の自動マッチングに対応している点が有利となります。
(smalia RS-WBRCH1は非対応)
ですが、私はSwitchBotハブ2はおすすめしません。
日常的に誰でも使うエアコンやテレビと違い、スマートカーテンやスマートロック(玄関の鍵)などを操作しようとする方は、ITリテラシーの高い傾向にあります。
そういった方は、色々使いこなせる方なので「人感センサーも使ってみたい!」となるのではないでしょうか。
そのため、センサーに魅力を感じている場合は、人感センサーも搭載しているSwitchBotハブ3を最初から選ぶことをおすすめします。
一方、センサーにこだわらないという場合は、SwitchBotハブminiが安価でおすすめです。


まとめ
SwitchBotとラトックシステム smalia RS-WBRCH1は、どちらも優れたスマートリモコンですが、選択肢は使用者のニーズに応じて変わります。
両者のどちらかを選ぶとすれば、多彩なセンサーに魅力を感じる場合はSwitchBot ハブ3、センサーが不要の場合はSwitchBot ハブminiを選ぶことをおすすめします。
ご自身のライフスタイルに合う製品を選び、スマートホーム化の一歩を踏み出しましょう!