スマートリモコンになんとなく興味はあるけどなかなか始められずにいる、という方はいませんか。
メジャーな商品ではないので少しとっつきにくいイメージのあるスマートリモコンですが、方法さえわかれば誰でも意外と簡単にスマートリモコンを始めることができます。
この記事では、スマートリモコンに興味はあるけど何から始めたら良いのか悩んでいる方向けに、スマートリモコンの始め方を解説していきます。
「スマートリモコンを実際に使えること」がこの記事のゴールです。
- スマートリモコンでできること
- スマートリモコンを使うために必要な環境
- スマートリモコンの選び方
- スマートリモコンの設定方法(Nature Remo nanoの例)
スマートリモコンって何?
スマートリモコンの概要
スマートリモコンとは、赤外線やWi-Fi、Bluetoothなどの技術を使用して、家電製品をスマートフォンや音声アシスタントを通じて操作するためのデバイスです。
従来のリモコンが各家電を近い距離から操作していたのに対し、スマートリモコンはインターネット経由で操作できるため、離れた場所からでも家電の制御が可能です。
また、スマートスピーカーと連携すれば、音声での操作も可能です。
スマートリモコンでできること
- リモート操作:
スマートフォンやタブレットで、外出先から自宅の家電を操作できます。
エアコンや照明を遠隔操作できるので、消し忘れ対策や不在時の防犯対策にもなります。 - 音声アシスタント対応:
Amazon EchoやGoogle Nestなどのスマートスピーカーと連携すれば、音声で家電を操作可能になります。
「アレクサ、照明をつけて」と話すだけで部屋の照明を操作することが可能です。 - 他のスマートデバイスとの連携:
スマート照明やセキュリティカメラ、センサーと連携し、全体的なスマートホームを実現できます。 - 自動化機能:
タイマーやシーン設定などを通じて、家電を自動的に操作することができます。
スマートリモコンを使う上での注意点
スマートリモコンはとても便利なデバイスですが、下記のような注意点があります。
- Wi-Fi環境やスマホが必要であること
- 古い家電など機種によっては対応していない場合があること
- 赤外線が届かない場所では操作ができないこと
これらを理解した上で導入を検討しましょう。
導入前に確認したい3つのポイント
スマートリモコンを使用するためには、事前に環境が整っている必要があります。
順番に確認していきましょう。
- 自宅にWi-Fi環境があること
- スマホを使用していること(古すぎないこと)
- 操作したい家電が赤外線リモコンに対応していること
自宅にWi-Fi環境があること
スマートリモコンはWi-Fiを通じてスマホと通信します。
そのため、自宅に安定したWi-Fi環境が必要です。
既に環境が整っていれば問題ないですが、もしWi-Fi環境が無い(無線LANが無い)場合は、無線LANルーターの導入が必要です。
無線LANルーターが手元に無い場合、インターネットのサービス提供者からレンタルできる場合もあるので、問い合わせしてみると良いでしょう。
または、ご自身でこちらのリンクのようなルーターを用意し、事前にWi-Fi環境を構築する必要があります。
スマホを使用していること(古すぎないこと)
スマートリモコンの操作や設定は、スマホアプリから行います。
現行のiPhoneやAndroidスマホを使用していれば、基本的に問題無いでしょう。
操作したい家電が赤外線リモコンに対応していること
スマートリモコンは、家電の操作に赤外線を使用するものがほとんどです。
操作したい家電がテレビやエアコンであれば基本的に問題ないですが、扇風機や照明の場合にはリモコンが付属しているモデルであるかを確認しましょう。
扇風機は本体のボタンを押して使うタイプ、照明は紐を引っ張るタイプ、という場合には赤外線リモコンに非対応の可能性が高く、スマートリモコンで操作できないため注意が必要です。
スマートリモコンの選択・購入
スマートリモコンを選ぶ際に、少しずつ具体的な使用イメージを考えていくとより適したモデル選びが可能となるでしょう。
具体化に向けて、いくつかポイントを確認していきましょう。
※とにかく失敗の無いモデルが欲しいという方向けに、おすすめのスマートリモコンも紹介しますのでご安心ください。
- 具体的な対応家電の確認
- 搭載センサーの確認 ※操作を自動化したい場合のみ
- 対応するスマートスピーカーの確認 ※音声で操作したい場合のみ
具体的な対応家電の確認
操作したい家電が赤外線リモコン対応であることは確認済みであっても、スマートリモコンと家電の型番の組合せによっては家電の詳細設定ができない場合があります。
- 対象家電のプリセットが用意されている
この場合、家電のON/OFFだけでなく、その家電特有の詳細な設定操作も可能です。
例)内部クリーンモードや、加湿暖房といったメーカー独自の機能 - 対応家電のプリセットが用意されていない
この場合、家電のON/OFFはできますが、その家電特有の詳細な設定操作はできない可能性があります。
手動で学習させるとある程度の操作はできますが、学習させる手間がかかってしまいます。
(TVの学習リモコンをイメージいただくとわかりやすいでしょうか。)
特にエアコンはメーカーごとに細かい違いがあるため、対応機種を事前に確認しましょう。
対象家電のプリセット有無は、各スマートリモコンの公式ページで確認可能です。
https://shop.nature.global/pages/preset-appliance (Nature Remo)
https://www.switchbot.jp/pages/search-for-compatible-infrared-appliances (Switch bot)
搭載センサーの確認 ※操作を自動化したい場合のみ
スマートリモコンには「温度センサー」や「照度(明るさ)センサー」、「人感センサー」などを搭載しているモデルもあります。
例えば、
- 温度センサー: 室温が28℃を超えるとエアコンの冷房運転を自動でONにする
- 照度センサー: 夕方暗くなってきたら部屋の照明を自動でONにする
- 人感センサー: リビングに入ると照明を自動でON、部屋からいなくなってしばらく時間が経つと自動でOFFにする
といったことが可能になります。
さらに、照度センサーで照明自動ON(在宅している感を出す)や人感センサーで侵入者を検知することも可能なので、出張や旅行などでしばらく家にいない期間の防犯対策にも大いに役立ちます。
後述の「おすすめのスマートリモコン」でも説明していますが、何をしたいかを基準にして必要なセンサーを選ぶと良いでしょう。
対応するスマートスピーカーの確認 ※音声で操作したい場合のみ
スマートスピーカーと連携すれば、音声で家電を操作することができます。
例えば、「アレクサ、エアコンをつけて」と話すだけでエアコンが作動します。
スマートスピーカーには定番なものとして、
- Amazon Echo
- Google Nest
- Apple HomePod
があります。
それぞれ各社独自のAIアシスタントが搭載されており細かく見れば各社の特徴はありますが、スマートリモコンとの連携という点ではどれを選んでも問題無いでしょう。
ただApple HomePodだけは対応スマホがiPhoneのみのため、Androidユーザーの方はAmazon EchoかGoogle Nestを選ぶと良いでしょう。
シリーズ名 | Amazon Echo | Google Nest | Apple HomePod |
---|---|---|---|
AIアシスタント | Alexa(アレクサ) | Googleアシスタント | Siri |
対応スマホ | iPhone / Android | iPhone / Android | iPhoneのみ |
モデルの例 | Echo Dot | Google Nest Mini | HomePod mini |
おすすめのスマートリモコン
定番なのは、Nature RemoシリーズとSwitch botシリーズです。
設定が簡単で、対応する家電も豊富です。

Nature RemoとSwitch botの比較についてまとめた記事もあるのであわせてお読みください。
Nature Remoシリーズの方が日本メーカー製ということもあり、日本で使われている家電のプリセットがより多く用意されている印象です。
どのスマートリモコンを購入すれば良いか迷われる方は、Nature Remoを購入されると間違いはないかなと思います。(個人の見解です。)
Nature Remoシリーズは、Remo 3 / Remo mini 2 / Remo nano 等のモデルがあります。
どのモデルにするか、これもまた悩みポイントだと思いますので、何をしたいかを基準にモデルを選ぶことをおすすめします。

Nature Remoシリーズは、何をしたいか基準で最適なモデルを整理した記事もあるのであわせてお読みください。
初期セットアップの流れ
必要な機能を搭載したスマートリモコンを購入したら、次はいよいよセットアップをしていきましょう。
Nature Remoシリーズの入門モデルであるNature Remo nanoを使って、実際のセットアップ画面で細かく説明した記事を用意しているので、以下の記事を参考にセットアップを進めていきましょう。

よくある質問
毎月お金はかかるの?
基本的に、スマートリモコンの使用に毎月の料金はかかりません。
専用アプリも無料で提供されており、初期費用のみで使えます。
ただし、一部の製品やサービス(クラウド保存や拡張機能)では有料オプションがある場合もあります。
古い家電でも操作できるの?
赤外線リモコンを使っている家電であれば、古い製品でも操作可能です。
ただし、一部の特殊な信号方式や学習しづらいリモコンには非対応の場合もあります。
購入前に、スマートリモコンの対応機種一覧を確認することをおすすめします。
操作の自動化はどういったことができるの?
操作の自動化では、「温度が一定以上になったらエアコンをON」、「時間になったら照明をOFF」、「人感センサーが反応したらテレビをON」などが設定可能です。
センサーの搭載有無でもできることが変わるので、注意が必要です。
まとめ
スマートリモコンは、スマホや音声で家電を操作できる便利なデバイスです。
初期設定やWi-Fiの接続、アプリの使い方などは最初だけ少し手間がかかりますが、慣れてしまえば快適そのものです。
Nature RemoやSwitchBotなどのおすすめ製品を選び、センサーやスマートスピーカーと連携することで、より高度なスマートホームが実現できます。
はじめての方でも、この記事の手順を踏めば簡単に導入できます。
スマートリモコンを導入して快適なスマートホーム生活の一歩を踏み出しましょう!