
スマートホームに興味があり、手順を知りたい人
「スマートホームで便利な生活をしてみたい。でも何が必要なんだろう?工事が必要だったりするのかな。どのくらい費用がかかるんだろう?」
こういった疑問にお答えします。
各種おすすめデバイスが値上がりしているため、2025年5月時点での情報に最新化しました。
「スマートホーム」というと家の中が飛行機のコックピットみたいになって、なんだかかっこいい!
というのが、以前の私の知識レベルでした。お恥ずかしい。
家を丸ごとスマートホーム化するとなるとハウスメーカーや工務店に依頼して、家の工事をして高額な機材を導入する、といったことが必要になってきます。
ただし、これは「家を丸ごと」の場合であって、実際には非常に安価にスマートホーム化をすることができるんです。
今回は、高額な費用をかけずにスマートホーム化を実現するための方法を解説していきたいと思います。
- スマートホームとは?何が良くなるの?
- まず始めてみるにあたって必要なものと費用感 ・・・1万円台で可能です!
- おすすめのスマートホーム化デバイス ・・・スマートスピーカーとスマートリモコンをご紹介!
- スマートホーム化の手順 ・・・簡単3ステップ!
スマートホームとは?
なんとなくわかっているようなわからないような「スマートホーム」というもの。
簡単に言うと、「電化製品や住宅設備をインターネットによってつなぎ、便利で快適な生活を実現した住宅や暮らしのこと」です。
もう少し細かく説明します。
スマートホーム化の目的
目的は人によっても変わると思いますが、以下のようなことを期待されている方が多いのではないでしょうか。
- 生活の利便性向上
- 音声で家電を操作(料理中にテレビをON)
- 外出先から家電を操作(夏場、帰宅前にエアコン冷房をON)
- 快適性の向上
- 室温に応じて自動でエアコンの設定温度を変更
- 夕方暗くなってきたら照明を自動でON
- 安全性の向上
- スマートロックやセキュリティカメラを使って、遠隔で家を監視
- 家にいる高齢者や子どもの見守り
これら全て、高額な機材を購入したり工事をしなくても実現可能です。
スマートホーム化に必要なものと費用感
スマートホーム化と言っても、何をしたいかによって必要なものは変わってきます。
しかし、最低限必要なものはある程度決まっています。
「既に家にある家電を、音声によって操作できるようにする」ことを実現できる最低限の環境の構築から始めていけば良いでしょう。
やりたいことが増えてきたとしても最低限の環境をベースとして機能を拡張していけば良く、初期投資が無駄になることはないのでご安心ください。
全ての家電が操作できるわけではないので、ご注意ください。
とはいえ、赤外線リモコンを使う家電ならだいたい操作可能だと思います。
最低限の環境でできることとして、例えば以下のことが可能になります。
- 音声で家電を操作する
- 外出先からスマホで家電を操作
これができるだけでも日常生活がとても便利になります。
私は照明やテレビのON/OFF、エアコンの操作はほぼ全て音声で行っています。
また真夏に帰宅する前には必ずエアコンで冷房をONにしており、それだけでも良さを実感できています。
こういったことを実現するために最低限必要なものは以下の3つだけです。
- インターネット / Wi-Fi環境(無線LAN) ・・・インターネット接続が必須
- スマートスピーカー ・・・声で操作をするために必須
- スマートリモコン ・・・スマート家電ではない従来の家電を操作するのに必須
費用としては、だいたい18,000円程度(デバイスの購入費用) + インターネット月額料金をみておくと良いです。
自宅で既にインターネットをWi-Fi環境で使っている人が多いと思うので、その場合は追加で13,000円程度(デバイスの購入費用)がかかるだけで大丈夫です。
おすすめのスマートホーム化デバイス
無線LANルーター(Wi-Fi環境)
スマートスピーカーやスマートリモコンはWi-Fiでの無線接続を前提としているため、自宅に安定したWi-Fi環境が必要です。
既に環境が整っていれば問題ないですが、もしWi-Fi環境が無い(無線LANが無い)場合は、無線LANルーターの導入が必要です。
色々なメーカーから発売されていますが、私のおすすめはTP-Link製のルーターです。
価格が安いにも関わらず性能は非常に良く、設定画面もわかりやすいです。
Amazonランキングでも常に上位を占めており、困った時にネットで情報を探すとすぐに見つかるというのもおすすめなポイントです。
スマートスピーカー
次にスマートスピーカーを用意しましょう。
スマートスピーカーは、声で家電を操作するために必要です。音声を認識して、家電に操作指示を出します。
家電の操作だけでなく、音楽配信サービス(Amazon musicやApple music等)と連携して音楽を流すことも可能です。
代表的なスマートスピーカーは、Amazon EchoやGoogle Nest、Apple HomePodです。
Amazonは「アレクサ」、Googleは「Googleアシスタント」、Appleは「Siri」と、独自のAIアシスタントを搭載しています。
他社からもスマートスピーカーは発売されていますが、搭載されているAIアシスタントは上記のどれかであるため、特に拘りがなければ上記3社の製品から選ぶと良いでしょう。
その中でも私のおすすめは、Amazon Echoシリーズです。
Amazon Prime会員であれば、Echoシリーズ一択と言っても良いです。
Amazon musicで音楽配信も楽しめますし、Amazonでのセール情報や購入した商品の配送予定もおしえてくれて非常に便利です。
スマートリモコン
続いて、スマートリモコンを用意しましょう。
スマートリモコンは、スマートスピーカーから受けた指示をもとに、家電に赤外線信号を送るために必要です。
代表的なスマートリモコンは、Nature RemoとSwitchbotです。
Nature Remoは日本発のブランドで、Switchbotは中国発のブランドです。
その中で私のおすすめは、Nature Remoシリーズです。
Nature Remoシリーズは、国内主要メーカー家電のプリセット(※)が多く用意されています。
※プリセット: 家電商品ごとの操作設定がパッケージ化されたもの
プリセットが用意されていれば、操作したい家電の登録が非常に簡単で楽になります。
日本国内でスマートリモコンを使用する場合、プリセットがどのくらい用意されているかは非常に重要な点です。
まずはNature RemoシリーズのエントリーモデルであるNature Remo nanoから始めると良いでしょう。
スマートホーム化の手順
無線LANインターネット環境構築、スマートスピーカーとスマートリモコンの購入が終わったら、次はいよいよスマートホーム化をしていきましょう。
※無線LANインターネットは既に使用中の方が多いと思いますので、手順は割愛します。
この先の手順としては、
- スマートスピーカーの設定
- スマートリモコンの設定
- スマートスピーカーとスマートリモコンの連携
だけです。
Step1. スマートスピーカーの設定(Amazon Echo Dot)
簡単に、手順は以下のとおりです。
- Amazon Alexaアプリ(スマホアプリ)をインストール
- Amazonアカウントでログイン ※アカウントを持っていない場合は先に作成が必要
- Amazon Echo本体の電源を入れる
- スマホアプリを起動する
- スマホアプリの右上の「+」をタップし、「デバイス」を選択
- 「Amazon Echo」を選択
- 「Echo Dot」を選択
- スマホアプリの画面指示に従ってデバイスをセットアップ
以上で完了です。
続いてスマートリモコンを設定しましょう。
Step2. スマートリモコンの設定(Nature Remo)
簡単に、手順は以下のとおりです。
- Nature Homeアプリ(スマホアプリ)をインストール
- Nature Remoアカウントを作成
- Nature Remo本体をセットアップ
- 操作したい家電(デバイス)を登録

Nature Remoシリーズのエントリーモデル「Nature Remo nano」の設定方法を画面付きで解説しているこちらの記事もご参照ください。
Step3. スマートスピーカーとスマートリモコンを連携(Nature Remo × Amazon Alexa)
最後に、Nature RemoとAmazon Alexaを連携しましょう。
これにより、スマートスピーカーからスマートリモコンへ指示が伝わるようになります。
手順は以下のとおりです。
- Nature Homeアプリの「設定」→「Amazon Alexa」を選択
- 「ホーム」を選択し、「次へ」を押す
- 「セットアップ」を選択
- Amazon Alexaアプリで、「リンクする」を選択
以上で、スマートスピーカーとスマートリモコンとの連携は完了です。
Step2で登録した家電の操作ができることを確認してみましょう。
照明器具を登録した場合は、「アレクサ、照明をつけて」と話しかければ、照明が付くようになっています。
これでスマートホーム化の第一歩を踏み出せたのではないでしょうか。
まとめ
「スマートホームで便利な生活をしてみたい。でも何が必要なんだろう?工事が必要だったりするのかな。どのくらい費用がかかるんだろう?」といった最初のお悩みは解決できたでしょうか?
意外と簡単にスマートホーム化ができた、と感じられたのではないでしょうか。
今回は音声での家電操作を実現するために最低限必要なものに絞って説明しましたが、スマートロック(家の鍵)やスマートカーテンなど、スマート家電を導入することでより充実したスマートホーム環境を構築することも可能です。
家電の音声操作に慣れてきたら、次のスマートホーム化に挑戦されることをおすすめします!